身近な毒蛇マムシの強精作用

「スッポンもいいけど、マムシも忘れちゃいけないよ」
そう教えてくれたのは、Tさん(50歳、公務員)でした。
「うちのオヤジは95歳で亡くなったんだけど、そこまで長生きできた秘訣はマムシ酒を飲んでいたおかげだって、いつも話してたよ。死んだお袋も言ってた。お前が生まれたのはマムシのせいだって。なにしろ俺はオヤジが50近くになって生まれた子供だからね。うちの田舎じゃ、山でマムシを見つけると、オヤジ連中がニヤリとしてしまうぐらい精力に効くって言われてるんだよ」
マムシが精力に効くということも昔から言われています。特に中国では今から1500年も前にマムシを薬用として用いた記録もあるほどで、古来より漢方では、マムシの臓腑と皮を取り除いて乾燥したものを「反鼻(はんぴ)」といって、強壮補血の妙薬として使用してきました。日本でもマムシを焼酎に浸けて薬酒としたり、その肉を焼いて食べたり、乾燥させたり、黒焼きにしたりと、様々な食べ方をしながら、民間薬的に利用されている歴史があります。このような事実からも、マムシも精力増強に効果があるようです。
実際、星薬科大学で研究されたデータによると、マムシには、以下の薬理作用があることが報告されています。
①血圧降下
②血流促進
③筋収縮力の持続(スタミナ増進)
④強心(心臓を強くする)
その他にも、マムシのエキスを続けて服用することによって、各臓器からのホルモン分泌が円滑になるという報告もあり、これらのことから結果的に強壮、強精に効果があると認められているのです。
それでは具体的にマムシのどんな成分が精力に影響しているのでしょうか。マムシの栄養成分を調べてみると、以下のようになります。
①良質のタンパク質
②カルシウム
③鉄
④リン
⑤タウロコール酸
⑥ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ニコチン酸、ビタミンB12
⑦パントテン酸
⑧葉酸
⑨不飽和脂肪酸(リノール酸)
これらの中で特に精力に関係するものとしては、スッポンの成分でも説明したように、まず第一に①の良質のタンパク質です。つまり、タンパク質を構成するアミノ酸が豊富に含まれているということで、マムシには8種類の必須アミノ酸を始め、20種以上のアミノ酸が含まれており、タンパク源としては、牛肉の3倍以上もあり、まさに最強といってもいいほどでしょう。
さらに、カルシウムは牛肉やカツオの100倍以上、鉄分は4倍、リンは60倍と目立って多く含まれていることも、滋養食としてマムシが優れている点です。
また、⑤のタウロコール酸とはタウリンのことで、その働きは疲労回復やストレス解消に効果があることが分かっています。
⑥以下の各種ビタミン類やリノール酸なども、豊富なアミノ酸と作用しあって、新陳代謝を促し、血圧を正常化してくれます。
ちなみに、マムシの筋肉と臓器の中には、アミノ酸がいくつも結合している化合物である生理活性ペプタイドというものが含まれていることが分かってきました。これは微量でも抹消血管を拡張し、血流増進、血圧降下に優れた効果があります。つまり、序章で説明したように、中高年男性の精力減退の原因一つは、血流が悪くなってペニス内の抹消血管に血液が流れ込まなくなることですから、生理活性ペプタイドの働きで抹消血管が拡張されれば、それだけでペニスの勃起作用が促されるということです。
こういった点から見ても、マムシには確かに精力に直結する効果があることが科学的にも証明されていることが分かります。
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